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コラム

法律相談

容疑者になってしまったかも、というとき

容疑者

今年の仕事はじめは、「警察に告訴したと言われた」「警察から、話を聞きたいと連絡があった」という、もしかしたらこれって自分が容疑者になってしまったのではないか、というような飛び込みの御相談が相次ぎました。

普通の人は、敵対している人間から「警察に被害届を出したからな!」「警察が逮捕するって言っていたぞ!」と言われると、驚き慌てます。

自分は、逮捕されてしまうのか、逮捕されたら自分の人生はおしまいだ、仕事はどうなる、家族は…と焦ります。そして、なんとかしなくてはと、相手に言われるがままに、高い示談金でも払おうとすることもあります。

しかし、人間、慌て焦っているときにはロクな判断をしないものです。まずは落ち着かれてください。そして、以下のことを良く頭に入れていただきたいのです。

まず、警察が「告訴状を受理する」というのはなかなか難しいことです。一般市民の皆さんは、「警察に相談に行って、話を聞いてもらった」ということと「警察に告訴した」ということを混同されます。なので誰かに「警察に告訴したからな!」と言われても、それが本当に「告訴が受理された」ことであるとは限りません。

次に、「逮捕」ですが、もしあなたが、何らかの悪事をしてしまったとしても、ただちに逮捕されるとは限りません。逮捕されるためには、逃亡の恐れがあるとか、証拠を隠滅するおそれがあるなどの要件が必要です。警察に呼ばれてもきちんと出頭し、自分には仕事も家族もある、逃げも隠れもしない、きちんと対応する、ということを、警察によく理解してもらえれば、逮捕されないことは十分にあります。

最後に、話が警察に持ち込まれ、警察が動き始めてから、最終的に事件が終わるまでには、物凄く長い時間がかかる可能性があるということです。

もし、あなたが逮捕され、留置場などに入れられれば、ある意味、事件は早く進みます。逮捕、勾留には時間制限があるからです。ただ、幸運にして、逮捕されずに(いわゆる在宅事件として)事件が進んでいくと、これはもう2年コースとか十分にあり得ます。なので、焦っても仕方ないのです。

まとめますと、「警察」「告訴」「逮捕」というワードを相手から投げつけられても、そんなに焦る必要はないのです。これらのワードが出てくると、焦って弁護士を頼むという方もたくさんいますが、ぶっちゃけ、弁護士に大金を払うまでもなく、警察に行っていろいろ聞かれて、あるいはちょっと怒られて終わり、という事件もたくさんあります。

今回年始に飛び込んでいらした方々の事件は、おそらくどれも、そんなに大事にならずに終わるのではないか、という事件でした。すこしでも安心して帰っていただけたら嬉しいです。

ただ、ひとつだけご注意いただきたい点があります。それは、「警察に呼び出されたら、必ず、出頭すること。」です。無視し続けると、あるいは気づかずに放置していると、「逃亡の恐れあり」として逮捕されてしまうことがあります。なので、警察からの連絡には、必ずきちんと対応されてください。

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