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コラム

借金問題

依存症と自己破産

依存症と自己破産

自己破産にはいろいろな原因があります。
事業に失敗したとか、誰かの保証人になっちゃったとか、病気になって働けない時期があったとか、本当にいろいろですが、よくお目にかかる原因の一つに「中毒」というのがあります。まあ、依存症、というのでしょうか。
破産でよくある依存の対象は、酒、ギャンブル、ショッピング、ゲーム、などですが、これらに依存している方の自己破産事件は、なかなか難航します。
依存症は、病気ですからね。ご本人だって、依存症になりたくてなってるわけじゃないのです。はたからみたら、「やめろというのにやめられない、それで破産する、家族を巻き込む、本当に自分勝手な、困った人」ですが、ご本人だって、やめられるならやめたいのです。それができないから病気なわけですよね。

私が今まで扱ってきた自己破産事件のなかで、依存症のお客さんについては本当に思い出深いというか、困ったというか、忘れられない事件がいくつかあります。
その一人が、ギャンブル依存症の女性です。彼女は旦那さんがおり、お子さんもいたのですが、お姑さんと同居しており、旦那さんはお姑さんにべったりで、彼女は家庭で居場所がなく、つらい思いをしていました。
その居場所のなさ、つらさを紛らわすために、パチンコに没頭します。そして、旦那さんが気が付いた時には、数百万円もの金額をパチンコに使ってしまい、サラ金からかなりの金額を借りていました。
旦那さんは奥さんを更生させようと、一緒に依存症の治療に赴くと同時に、奥さんの債務を弁護士に頼んで整理します。そして、ご夫婦は話し合った結果、奥さんになんらかの目標や、やりがいを見つけようということになり、奥さんは看護学校に入り、看護師を目指すことになりました。

人生をやり直そうとして、奥さんは頑張りました。しかし、家にお姑さんがいるのは変わりません。お姑さんは、借金を作った嫁につらく当たります。過去のギャンブルのことをことあるごとに言われて、奥さんは追い詰められ、精神的に参ったあげく、もう一度、ギャンブルに逆戻りしてしまったのです。

これを知った旦那さんは、もう、面倒を見切れないと、奥さんに離婚を言渡し、お子さんの親権も取ってしまいました。奥さんは、絶望して自殺未遂やらなにやらいろいろやらかした挙句に、自己破産を決意し、事務所にいらっしゃいました。

この事件を受けるとき、私は、一度は手を切ったギャンブルに、再び舞い戻ってしまった奥さんが、本当にギャンブルと手を切れるのか、大変疑問に思いました。事件を受任しても、奥さんがまたギャンブルをしてしまえば、免責は危ういかもしれませんし、弁護士としては辞任しなければならなくなるかもしれません。大変なことです。ですが、この方は頑張りましました。パチンコに行く時間もなくなるようにと、寸暇を惜しんで勉強しました。家計簿もきちんとつけ、無駄遣いもせず、子どもに会うことだけを楽しみに、ギャンブルには手を出しませんでした。そして、自己破産では無事に免責を得、看護師の試験にもよい成績で合格し、寮のある病院に看護師として就職され、立派に経済的に更生されたのです。

最後にお目にかかった時、この女性は、お顔付が、最初に事務所に来た時とはまったく別人のようにしっかりされ、話される内容も非常に明快でわかりやすく、私は、「この方ってこんなに聡明な女性だったのか」と驚きました。

このように、まあ、何かに依存している方でも、破産手続をしながら立ち直り、全く別人のようになる方がいます。そういう方を見ていると、破産手続がこの方を生まれ変わらせたのだなと思うことがあります。弁護士から見て、破産事件の最大のやりがいです。
ま、そうじゃない方もたくさんいますけどね。やってもやっても、グダグダな方もいます。その違いがどこにあるのか、私にはよくわかりません。ただ、せっかく破産手続きをとられるなら、本当に立ち直って、人生をよい方向へ変えていただきたいと、願っています。一回の破産手続きで、人生を変えるか変えないか、は、そのお客さんが決めることです。弁護士には、願うことしかできません。

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