2025.11.16 正木ブログ
法曹にとってのコーラスライン
先日、シアターHでミュージカル『コーラス・ライン』を観てまいりました。
言わずとしれた、トニー賞受賞歴のあるブロードウェイミュージカルで、生で見るのは2011年以来でした。
題名になっている”コーラスライン”というのは、ミュージカルやダンス公演の稽古場で、メインキャストと役名のないコーラス(アンサンブル)を隔てるために舞台上に引かれる「線」を指します。このミュージカルは、その役名のないコーラスの座をめぐるオーディションを描いたものとなっています。
法曹にとって、稽古場(事務所や模擬法廷)で特にこのような線は存在しませんが、実際の舞台である法廷においては、明確に法曹及び訴訟参加者(当事者ご本人や、呼ばれた証人、裁判所職員、裁判員など)とそれ以外を分けるBarがあります。司法試験受験生・ロースクール生は、基本的に傍聴席にとどまり、そこから内側に入ることは出来ません。Barの内側に入れるようになるのは、司法試験に合格した司法修習生からです。
先日(11月12日)、司法試験の合格発表がありました。令和7年は1581名の方が合格されています。
今の時代、企業内弁護士を目指しておられる方などは、そもそもBarの中に入ることは考えていないかもしれませんが、いずれにしても司法修習では、傍聴席から内側、Barの中に入ることになります。
私が司法試験に受かったのは遠い過去に思えておりますが、あらためて、合格したときの気持ちを思いだして頑張っていきたいと思います。

