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コラム

法律相談

弁護士の選び方は、学歴ではない、ということ

弁護士の選び方

ご来所いただくお客さんに、ときどき、
「先生は東大卒なんですってね、凄いですね」
「若いうちに司法試験に受かったんですってね、アタマがいいんですよね。」

などと言っていただくことがあります。
こうおっしゃる方は、皆さん、弁護士が東大卒だから、あるいは、早く司法試験に受かったから、だから頭がいいから、したがって、自分の事件でも勝ってくれるのだろう、と、そのようにお考えのようです。

しかし、身もふたもないことですが、弁護士の学歴と、当該弁護士がその訴訟で勝てるかどうか、ということは、あんまり関連しません。司法試験に受かった年次も、あんまり関係しません(ただ、経験値の有無は関係しますので、弁護士歴何年か、というのは、一つのポイントではあります)。

それに、その訴訟で「勝てる」かどうかと、その弁護士が「強い」かどうかというのは、これまた若干違います。
「強い」弁護士、というのは、いくつか意味があります。まず、気が強い、強気で交渉する弁護士が、「強い」と評価されることがあります。
ただ、強気で訴訟に臨めば、訴訟に勝てるかというとそうではありません。
ただ、交渉(訴訟での、和解交渉)では、強気で臨む方が、勝ってしまう、ということもあります。
強気の弁護士が、常に訴訟に勝てるわけではない。かえって、冷静に、ひくところはひくことができる弁護士のほうが、訴訟でいい結果をもたらすことも多々あります。

そしてもちろん。学歴の高い弁護士=強気の弁護士、ではありません。

つぎに、頭のいい(学歴の高い?)弁護士が、委任される事件で勝てる、とも限りません。
原告の弁護士は、学歴もそんなに高い方ではないし、頭が切れるタイプでなくても、一生懸命、証拠を探し、判例を調べ、一生懸命訴訟に勝とうとしている一方で、被告の弁護士が。学歴が高くて頭が切れても、その事件にやる気がなく、証拠もよく検討せず、判例を調べもしない、書面も雑、というのでは、これは、被告側は勝てる訴訟も勝てなくなる、という可能性は、大です。

さらに、司法試験に早く受かった弁護士が、「強い」あるいは、「勝てる」弁護士であるとも限らないんです。なぜなら、試験と実務は全然違うからです。試験勉強ができても、コミュニケーションが苦手で、お客さんや関係者から有利な情報を引き出せないとか、うまく自分側の主張を裁判所に伝えられない、となると、これはまた、勝てる訴訟も勝てなくなってしまいます。

なので、弁護士を探そうとされる方に申し上げておきたいのは、一番大事なことは、その弁護士に誠意があるか、その弁護士と、ちゃんとコミュニケーションが取れるか。であって、学歴でも、司法試験に受かった年次でもない、ということです。お客さんにとって、「自分の先生が、なぜこんな和解を勧めるのかわからない」「自分の先生が、なぜここを主張してくれないのか判らない」というのは、一番つらいことだろうと思います。
そうなったとき、多分弁護士は、説明を尽くそうとするでしょう(そうしない弁護士は論外です)。説明を受けて、受けて、受けても、お客さんには判らない。そういうときはあります。裁判には、裁判の特殊な作法や、特殊な通例があるからです。
そういうときに「よくわかんないけど、この先生がここまで一生懸命やってくれて、その結果、これが一番だというなら、それを信じよう」と思えるような、そういう弁護士を、探していただきたいと思います。

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